にゃにもの? -その3-

つづきなのら

 

閻魔「ふふふ」

ボク「あれ? 何かおかしなこと言いました?」

 

閻魔「気づかぬか?」

ボク「何がですか?」

 

閻魔「さきほど『ヒトになったら、どうやって生きていけばいいか?

言葉も分からないし、人間界のルールやそれまで生きてたいろんなこと

何も分かりません』と言っておったが」

ボク「だって今は思ったことが勝手に伝わるから・・・」

 

閻魔「ネコには言葉やルールという概念もないのじゃぞ。それに先ほど

申しておったではないか『ヒトが生き返る話は聞いたことがある』と

それはいったい、いつどこで聞いた話なのじゃ?」

ボク「あーー!!」

 

閻魔「最初にわしが『ヒトになってみる気はないか?』と質問したとき

言葉にせずとも、おまえの中で答えはイエスであって、その瞬間にもう

これから死に至る肉体との霊線が繋がっておるのじゃ」

ボク「霊線、ですか?」

 

閻魔「まあ肉体と魂を繋ぐコードみたいなものじゃ。まだおまえの魂は

肉体に宿ってはいないが、霊線が繋がっておるから、その肉体のもつ記憶

アカシックレコードにアクセスすることが可能なのじゃ」

ボク「んー、よく分かりませんが、なんとなく理解できます。それはいい

のですが、さっきから疑問に感じてることがあります」

 

閻魔「なんじゃ」

ボク「なぜボクが、ネコの魂が選ばれたのかなって。ヒトの魂だって

たくさんあるだろうし、本人の魂が元に戻るのが一番、話がややこし

くない方法だと思いませんか? 

こんなこと言うのは失礼ですが、どうせバレちゃうんだろうから、

思い切って言ってみました」

 

閻魔「まあその通りじゃよ。いろいろと複雑なのじゃが、分かりやすく

いうと、わしの役割はさしづめ、魂派遣業といったところかの」

 

つづくのら

 

にゃにもの? -その2-

つづきなのら

 

閻魔「霊界的には既に確定している、これから死に至る肉体がある

そこに宿っておる魂が旅立つタイミングで、おまえの魂が宿れば、

おまえはヒトとして人間界に復帰できる手筈になっておる」

 

霊界は便利なところで、言葉が必要ないばかりか、難しい概念なんか

も全部テレパシー的な感じで分かるのら

霊界とか魂みたいな言葉が出てくるけど、実際にそういう表現を使って

会話したわけじゃないにゃーよ

ていうかそもそも、光の存在と会話したわけじゃなく、心地良い光に

包まれてほわーっとしている、おそらくほんの一瞬のうちに

全行程が終わったというべきにゃのかもしれない

 

ボク「嬉しいけど、なんだかすごい話ですね! そんなことってあるんだ

ヒトが生き返る話は聞いたことがありますけど、それってこんな風に別の

魂が宿るケースなのですか?」

 

閻魔「大抵の場合は同じ魂じゃな。一度抜けかけたものが戻るのじゃが、

そうではない場合も多くはないが、あるにはある」

ボク「あー! そういえば例えばこういうケースでしょう? 死んだはず

のヒトが生き返ったら、急に外国語話せるようになったとか、突然『わし

はダレソレの生まれ変わりじゃ!』と言い始めるとか、超能力が使えるよ

うになるとか」

 

閻魔「そうじゃな。そういうケースの中には魂が入れ替わった場合も

あるし、同じ魂の場合もある」

ボク「同じ魂が戻っただけなのに、どうしてヒトが変わっちゃうんです?」

 

閻魔「まあそれもいろいろじゃな。蓋をしていた能力が外れてしまったとか

もともとそういう運命じゃったとか、霊界を通過する際に特殊な霊が憑依し

たとかな」

ボク「いろいろあるんですね。入れ替わるケースがあるのは分かりました

でもボクがヒトになったら、どうやって生きていけばいいんですか?

だって言葉も分からないし、人間界のルールやそれまで生きてたいろんな

こと、何も分かりませんよ」

 

つづくのら

にゃにもの? -その1-

ボクちゃんはネコなのらと最初に書いたけど、実際はヒト

そんなこと分かってると思われそうだけど、ちょっと違うのら

外見はヒト、中身はネコ、いやネコもどきみたいなもの

ちょっとばかり複雑で、涙なしには語れない話なのら!

 

ある日、ボクは死んでしまった

死ぬという表現は正確じゃないにゃーけど、

そう書かないと分かりづらいから、死んだということで進める

そんでもって、ネコ魂が霊界的なところに導かれていった

 

そこには閻魔大王みたいな光の存在が居たにゃーね

心地良い場所で、その圧倒的な光の存在と、いろいろお話した

これも実際にお話したわけじゃなくて、そもそもボクちゃんは

ネコだから話せないにゃーけど、アッチの世界は思いが通じる

みたいに想像してもらえると嬉しいのら

 

閻魔「ようこそ。いまおまえがどういう状況なのかは、理解できて

おるようじゃの」

ボク「はい、なんとなくは」

 

閻魔「おまえはヒトになりたいと考えた、少々珍しいネコじゃ」

ボク「すっかり忘れていましたが、たしかにそう思ったことはあります

それって珍しいことなのですか?」

 

閻魔「うむ、変わっておるわ。じゃが、ヒト以外でそのように思う

存在が時々いるのじゃ」

ボク「ヒトになりたいと思ったから、ここに呼ばれたのですね」

 

閻魔「ところでおまえ、ヒトになってみる気はないか?」

ボク「え? ヒトになれるのですか?」

 

閻魔「なれるといっても、ちょっとイレギュラーな形でじゃがな」

ボク「イレギュラーな形、ですか?」

 

閻魔「普通はな、男女が睦み合ってできた胎児に魂が宿るのじゃが、

そっちの通常パターンではなく、臨死状態の肉体に宿ってみる気は

ないか? と申しておるのだ」

 

長くなりそうにゃので、つづくのら

 

36128

今日も寒いにゃ

ネコはコタツで丸くなるらしいね

うちはコタツにゃいから、ヒーターの前にゃん

ほんと、冬はきらいにゃんよ

 

ボクちゃんの三大嫌いなものは、冬、納豆、付き合い

ボクちゃんの三大好きなものは、夏、カレー、数字

タイトルの36128=寒いにゃ

ちなみに36128=32×1129(いい肉)なのら!

 

ブログを始めてみるにゃん

吾輩は猫なのら

名前はまだにゃい

にゃいのも困るので、とりあえずSAYUってことにする

自分のことSAYUっていうのは「らしくにゃい」ので、

ここではボクちゃんって呼ぶにゃんよ

 

ボクちゃんはネコなのら

ネコ目線で人間界をみてると、いろんなことを思うにゃんよ

人って面白いなーとか、人ってにゃんにゃんだろうとか

日々思ったことを書いてみたいから、ブログを始めてみるにゃん!