にゃにもの? -その4-
つづきなのら
ボク「人材派遣業の魂版ってことですか?」
閻魔「そんなところじゃ」
ボク「魂って億どころじゃなく兆単位であるんでしょうから、
派遣業ってメチャクチャ忙しいですよね!」
閻魔「たしかにそうじゃが、完璧なシステムの元に動いておるから
忙しくも問題もないのじゃ」
ボク「そうなんだー。でも今回のボクの件では閻魔様がお出ましになる
わけだから、想定外の出来事が起きているのですか?」
閻魔「想定内じゃがプログラム外じゃな。完璧なシステムというのは
全てが想定内というものではなく、イレギュラーが起こりえることを
加味して、イレギュラーに漏れなく対処できるプログラムのことじゃ
食料品を機械と人間の目で検品するような感じじゃな」
ボク「なるほどー。じゃあ今回の件は人間の目で検品してピッキング
されたケースという感じなんですね」
閻魔「そういうことになる。これから死に至る肉体に宿っている魂が
急遽必要になったので、このような状況になっておるのじゃ」
ボク「魂が必要に?! 神は魂を必要としているのですか?」
閻魔「必要とされていない魂など存在しておらん。それに魂こそ神じゃ
融合と分裂を絶えず繰り返している、神の意識じゃよ」
ボク「悶絶する内容ですね! じゃあ魂は数が一定じゃないですよ!
ボクなのにボクじゃなくなったり、ボク以上やボク以下になったりする
ことも有り得るってことですか?」
閻魔「そのように考えることもできるし、違うとも言える。極論するなら
魂は1つしかなくそれこそが神である、と考えることもできる」
つづくのら